ブログの文章力をアップさせる方法と魅力的なコンテンツの作り方
ブログの文章を書いている人のなかには、「文章書くのが苦手」「読みやすい文章にならない」といった悩みを抱えている人もいると思います。
ここでは、そのような人たちのために、文章力アップのために抑えておきたい13のポイントをお伝えします。
「読みやすい文章にならない」「読者数が増えない」などとお困りの人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ブログにおいて読みやすい文章の定義とは
そもそもブログにおける読みやすい文章とは、どのような文章なのでしょうか?
読みやすい文章の定義の一つ目が、「読んでいてストレスのない文章」です。
回りくどかったり、長かったりして、読むとだんだんイライラしてくる文章ってありませんか?
そのような文章は、あまり「読みやすい文章」といえません。
また「読みやすい文章」の条件として、「読みながら、絵が浮かんでくる」を挙げる人もいます。
なんとなく風景や情景などが湧いてくると、どんどん次を読みたい気持ちになり、あっという間に読了できるかもしれません。
ぜひブログを書く人たちは、「読者はこの文章を読んで情景が浮かんでいるだろうか?またストレスを感じていないだろうか」ということを気にしながら、執筆してみてください。
書籍とブログで必要な文章力は異なる
書籍とブログで必要な文章力は違うのか?
ここでは、書籍とブログの文章の違いをお伝えします。
書籍で必要な文章力
書籍の場合、ブログと比べて長さが違います。
電子書籍の場合でも、数万字の文字量が必要です。
書店に並ぶような書籍だと、写真やイラスト、図などを載せることもあるため、一概にはいえませんが、短くても5万字程度、10万字を超えるケースも珍しくはありません。
そのため、長い文章を書ける必要があります。
長い文章といっても、ただ単にたくさんの言葉を並べればいいわけではありません。
伝えたい事柄をピックアップし、想定した読者が何を求めるかを考え、章立てをしていく。
そして章ごとに、必要と思われる事柄を執筆していきましょう。
長い文章だと、書いているうちに何を言っているのか、分からなくなってくるときがあるかもしれません。
そのようなときは、いったんストップしてみてください。
そして、読み返して分かりづらい部分をピックアップし、改善していきます。
書籍はその作業の繰り返しです。
より深く細かく読者のことを考え、微に入り細をうがち、伝えていく必要があります。
ブログで必要な文章力
ブログの文章は短くて1,000字程度。
長くても1万字以内には、収まるのが一般的です。
そのため、書籍に比べて、書きやすいでしょう。
ブログで求められる文章力は、書籍と大きく異なるわけではありませんが、文字数が短い分、端的にまとめられるかが重要です。
短く、要点を抑えることを意識しましょう。
読みやすいブログを書く方法
読みやすいブログを書くための、13のコツをお伝えします。
記事ごとに目的やゴールを設定しておく
記事のなかに、目的やゴールを設定しておくと、読みやすい文章になります。
文章を書く前に、「この記事を読むのはどんな人だろう?」「なぜこの記事を読もうと思ったのだろうか」などと考えてください。
そこから、ゴールを導き出していきます。
この記事の場合、ブログの文章執筆に悩む人たちをターゲットにしています。
そしてその人たちが、読みやすい文章を書くためのヒントを得られることがゴールです。
ゴールが決まったら、どのような内容を書くべきかが定まっていくでしょう。
書いたブログ記事は必ず読み直す
執筆後、ブログ記事は読み返してください。
推敲しない文章は読みづらく、間違いや誤字脱字なども発生しやすいです。
可能であれば、書き終えた直後ではなく、少し時間を置いてから読み返すといいでしょう。
自信のない人は、音読するとさらに効果的です。
音読時、引っかかりを覚えるようであれば、その部分の文章は読みにくい可能性が高いです。
「どうしても自分では判断できない」というときは、他者に確認してもらうのもいいでしょう。
削れる部分は要約する
短い文章のなかで、分かりやすく伝えるには「要約」が重要です。
要約とは、要点を簡単にまとめて書くこと。
「つまり、〇〇ということ」といったふうに、大切なポイントを短く伝えます。
ブログにおいて、長すぎる文章はあまり好まれません。
そのため、「要はこういうこと」と要約できる部分は短くし、読者がすぐさま理解できるようにしてあげましょう。
バランスを確認する
文章全体のバランスも重要です。
読みやすい文章は、「漢字3割、ひらがな7割」といった定説があります。
難しい印象の新聞なども、読んでみると、この割合が意識されています。
読みやすい文章を執筆する際は、漢字とひらがなのバランスも考えましょう。
係り受けの距離を近づける
係り受けとは、「主語と述語」「修飾語と被修飾語」のように関係する2つの語句を指します。
例えば、
「私は食べた」という文章の場合、「私は」が係りで、「食べた」は「私は」を受けた文章です。
この係り受けの距離が遠いと文章が複雑になってしまいます。
例えば、以下の文章をご覧ください。
「私は叔母が経営しているアイスクリームショップでソフトクリームを食べている女の子と話しました。」
「私」が何をしているのか、分かりづらいですよね。
しかし、以下のように修正したらどうでしょうか。
「叔母が経営しているアイスクリームショップでソフトクリームを食べている女の子と私は話しました。」
「私」が何をしているかが、最初の文章より分かりやすくなったと思います。
このように係り受けが、遠くならないよう気をつけましょう。
「と」「や」を連続で使わない
「と」や「や」を連続して使った文章も、読みづらいです。
例えば、以下の文章。
「私はペンギンとコアラとラッコとパンダとゾウが好きです。」
まだ幼い子どもでしたら問題ないものの、大人の文章としては稚拙さが目立ちます。
このように「と」や「や」を連続して使いたい場合は、句読点表記がおすすめです。
上記の文章も以下のように変わります。
「私はペンギン、コアラ、ラッコ、パンダ、ゾウが好きです。」
「こと」は最小限に
「こと」の多用も好ましくありません。
たくさんの「こと」が使われすぎると、文章がくどい印象になります。
「こと」の多用に気づいたときは、削除できないか検討しましょう。
こそあど言葉は最小限に
こそあど言葉(指示語)も、あまり使わないようにしましょう。
可能であれば、言い換えます。
例えば、「ここから」ではなく「P3の2行目から」など、具体的な言葉で示したほうが、分かりやすいです。
まったく指示語を使わないのも問題ですが、多用するのはやめて、適度な使用にとどめておきましょう。
主語と述語がねじれないようにする
主語と述語の関係にも、気を使いましょう。
たまに主語と合っていない述語を使う人がいます。
このような文章を「ねじれ文」と呼びます。
ねじれ文の発生は文章が読みづらいだけでなく、間違った内容を伝えてしまう可能性もあります。
そのため、執筆後は主語と述語の係り受けが合っているかなど、必ず確認しましょう。
同じ語尾が連続しないようにする
同じ語尾が繰り返されると、全体的に文章がくどくなっていきます。
例えば、以下のような文章です。
「私は、アイスクリームが好きです。
でもチョコレートを食べるのも好きです。
しかし両方食べると太ってしまうので、抑えるようにしていますが、難しいです。」
なんとなく単調で、稚拙な印象の文章になっていませんか?
文章の硬直化を避けるためにも、連続して同じ語尾を使用するのはやめましょう。
文頭一語目に続く句読点は避ける
文頭一語目に続く句読点も、なるべく避けたほうがいいでしょう。
ただし、文頭一語目に続く句読点が絶対にいけないわけではありません。
ケースバイケースでもあるので、全体の文章を見ながら調整していきましょう。
無意味な修飾語は消す
あまり意味のない修飾語は、カットすることをおすすめします。
文章は端的なほうが、理解しやすいです。
長々と連ねてしまうと、読者は「何を言いたいの?」といった気持ちになってしまいます。
論理的な文章構成を心がける
文章がまとまらなかったり理解しにくい原因の一つに、文章構成の組み立て方を知らないことが挙げられます。
分かりやすい文章には型があり、その構成に沿って書くだけで文章力がアップします。
下記の記事では、そうした文章構成の例はもちろん、文章が伝わりにくい人の特徴もご紹介しています。
気になる方はぜひご参照ください。
▽併せて読みたい記事▽
読む人に伝わりやすい文章構成
読む人に伝わりやすい文章は構成も整理されています。理解を助ける順序で各要素が並んでいるためわかりやすいのです。代表的な文章の構成として以下の5パターンがあげられます。
【5パターン】
- 三段構成
- 四段構成
- 頭括式の構成
- 尾括式の構成
- 双括式の構成
例えば、三段構成はテーマ(全体像)を示す序論、考察を進める本論、全体をまとめる結論で構成されます。各要素の目的がはっきりとしているため読者を悩ませません。採用するパターンが異なってもこの点は同じです。わかりやすい文章を書きたいライターは、文章の構成についても理解を深めておくべきといえるでしょう。文章の構成については、以下の記事で詳しく解説しています。
詳しくはこちら
伝わりやすい文章構成とビジネスで使える構成各5つ・書くためのポイント4つを解説
文章が面白くない人の特徴
面白くない文章は、読者を惹きつけられません。当然ながら、ブログの滞在時間も短くなってしまいます。面白くない文章の特徴として以下の点があげられます。
語彙力が弱い
語彙力が極端に少ないと面白い文章を書けません。表現の選択肢が限られてしまうからです。例えば、感動を伝えるため「この食パンはスゴイ!スゴイを超えてヤバイ!!」と記載したとします。この表現だと、驚いていることしか伝えられません。読者が知りたいのは「何がどうスゴイか、何がどうヤバイか」です。ライターが騒いでいるだけだと、面白くないと感じるでしょう。では「頬張った瞬間に小麦の香りが口の中一杯に広がってスゴイ!それに、モチモチしているのに噛むと歯切れがよくてこんな食感は経験したことがない。本当にヤバイ食パン!」と表現すればどうでしょうか。具体的な特徴がわかるため、面白いと感じる読者が多いはずです。
要点が分からない
何が言いたいかわからない文章も面白くないと評価されるでしょう。読み進めても得るものがないからです。ゴールを決定せず思いつくままに書き進めると主張が不明瞭になりがちです。主張を決めてから構成を組み立てると、このようなトラブルを防ぎやすくなります。ポイントは、準備に時間をかけることです。文章が上手い人ほど、準備に時間をかける傾向があります。文章を書くのは「最後の仕上げ作業」と考えているライターもいるほどです。ゴールを決めてからブログ記事を執筆しましょう。
テーマが決まっていない
テーマがはっきりとしていない文章も、面白くないと評価されやすくなります。フォーカスするポイントが決まっていないため、ぼんやりとした印象になってしまうからです。例えば、今日起きた出来事を何となくまとめたとします。他人の平穏な一日に興味をもつ人は少ないでしょう。同じ一日でも、ある一部分を切り取って詳細に伝えると文章は面白くなります。「今日の業務もいつも通りでした」ではなく「今日の業務でスキル○○をフル活用しました。スキル○○の詳細は次の通りです」などのように記載すると、スキル○○について詳しく知りたい読者に楽しんでもらえるはずです。ブログ記事を作成するときは、テーマを明確にしておくことも重要です。
コンテンツ力をアップする方法
魅力的なコンテンツに仕上げるポイントを解説します。
あらゆる検索ユーザーの検索意図を網羅的に満たす
どれだけわかりやすくても、ユーザーの検索意図(ユーザーがあるキーワードを検索した理由)を満たしていない文章は価値をもちません。ユーザーの目的を果たせていないと考えられるからです。したがって、検索エンジンから受ける評価も低くなります。わかりやすい文章だったとしても、狙ったターゲットを集客することは難しくなるでしょう。検索意図は、検索上位のWebサイトをチェックすることや関連キーワードをリサーチすることなどで推測できます。
自身の体験や経験を記載する
文章に自分の経験を交えると説得力が増します。経験しなければわからないことがあるからです。競合ブログとの差別化にもつながるでしょう。魅力的なコンテンツを作成したい場合、記事に関連する経験を積極的に積むことをおすすめします。独自性のあるコンテンツは、検索エンジンからも高く評価される傾向があります。
ブログを書くのに必要な能力をアップさせていこう
文章力をアップさせるための12のコツをお伝えしました。
文章を書くことを仕事や趣味にしたいと思っても、思ったとおりに書けずストレスを感じてしまう人もいると思います。
エンパシーライティング®では、そのような人たちのために、文章力向上のためのツールや書籍、教材、講座等を提供しています。
文章力アップの秘訣を知って、日常的に活用していきましょう!
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