文章を上達させるポイントは3つ!文章力アップは読み手への理解から
文章に自信がなく、どうにかして文章力を上げたいと考えている人も多いでしょう。
職種や業界に関わらず、仕事をするうえで文章力は必要不可欠なスキルです。
そこで今回は、文章力を上達させるためのコツや練習方法について徹底解説します。
文章力を付けることが重要である理由に触れながら、自宅で簡単にできる文章力アップのトレーニング方法を紹介します。
仕事で文章を書く機会が多い人や、ブログやSNSをもっと多くの人に読んでもらいと考えている人は必見です。
目次
文章を上達させる=文章力をアップさせることは重要
文章力を上達させることがなぜ重要なのか、その理由としては以下の2つが挙げられます。
文章力のアップが重要な2つの理由
- 正しく情報を伝えられる
- 文章を読んでもらえる
理由その1 正しく情報を伝えられる
文章力が付くことで、自分の考えや意見などを正しく相手に伝えることができるようになります。
内容を正確に伝えられれば、相手の理解も得やすくなります。
文章力は、文章を書くときにだけ使うものではありません。
日常生活において、誰かと会話をするときはもちろん、頭のなかで思考を整理するときや問題解決の際など、さまざまなシーンで役立つ力なのです。
例えば、頭の中でモヤモヤとしている事柄を整理するためには、思考を言語化することがとても重要といわれています。
自分の考えを文字に起こすトレーニングを重ねることで、瞬時に論理的な文章を構成することができようになるのです。
論理的な文章構成ができるようになれば、仕事の資料や企画書、メールの文章などを作る際にも、分りやすい文章をスピーディーに組み立てることができるようになります。
関連記事:そもそも文章力とは?文章力が高い人の特徴と文章力の鍛え方
理由その2 文章を読んでもらえる
企画書やブログ、メールなど、せっかく頑張って文章を書いたとしても、誰かに読んでもらわなければ意味がありません。
相手の興味を惹き、読んでみたいと思わせる文章を書くためには、文章力を鍛える必要があります。
とても忙しいタイミングで長いメールが送られてきたら、誰でも読むことを躊躇します。
どんなに良い内容が書かれていたとしても、文章が長いことにストレスを感じてしまう人は少なくありません。
文章力を上げることで、分りやすく端的に物事を伝えられるようになります。
これにより、読み手の負担を軽減することで、文章を目にした人を読む気にさせ、より多くの人に読んでもらえる文章を作り出せるのです。
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文章力を上達させる3つのポイントとは?
ここからは、文章力を上達させるための3つのポイントについて詳しくみていきましょう。
【文章力を上達させる3つのポイント】
- 文章構成力を身に付ける
- 情報が伝わる文章を書く
- 必ず文章を見直す
ポイントその1 文章構成力を身に付ける
より良い文章を書くためには、文章を組み立てる力である「文章構成力」が必要不可欠です。
文章構成とは、要点や論旨、結論などの文章を構成する要素をどのように組み合わせていくかを決めることを指します。
文章を書く前に、文章構成をしっかりと考えておくことで、より分かりやすい文章となり、読み手の興味を惹きやすくなるというメリットがあります。
文章構成力を身に付けるためには、次の3つの項目を意識しましょう。
文章構成力を身に付けるための3つのチェック項目
- 過不足なく情報を入れこめているか
- それぞれの内容は関連性があるか
- 読み手によって読みやすい構成であるか
論理的な文章構成とは
文章構成力を向上させるためには、文法を理解することも必要不可欠です。
下記記事では、SDS法や、PREP法といった代表的な文法の詳細を紹介していますので、気になる方はぜひご一読ください。
ポイントその2 情報が伝わる文章を書く
文章を書くうえでとても重要なのが、読み手にきちんと情報が伝わる文章であること。
情報が伝わる文章にするためには、次の3つの項目をチェックしていきましょう。
チェック項目その1 読み手のことを考える
文章を書く際には、必ず「自分が読み手だったら……」と、読み手の立場を念頭において書くことを心がけましょう。
読み手にとって読みやすい文章にするために、気をつけるべきことはたくさんありますが、誰でも簡単に意識できる項目をまとめてみました。
【読み手を意識するうえでチェックすべき項目例】
- 長すぎる文章になっていないか
- 1文が100文字以内になっているか
- 文章のはじめに結論を述べているか
- 読みやすい文章構成になっているか
- 接続詞や修飾語を多用しすぎていないか
長すぎる文や文章は、理解しにくいだけでなく、最後まで読んでもらいにくくなるというデメリットもあります。
そのため、それぞれの文や文章全体が長くなりすぎていないかを確認しましょう。
また、結論ファーストで文章構成することで、読み手に内容を理解してもらいやすくなります。
接続詞や修飾語は、使い方とタイミングによっては説得力を増しますが、多用しすぎは要注意です。
分かりづらい文章にならないよう気をつけましょう。
チェック項目その2 専門用語は避ける
専門用語を多用した文章は分かりにくいだけでなく、用語の意味を理解していない相手にとっては大きなストレスとなりかねません。
難しい専門用語を、誰が読んでも分かりやすい言葉に変換することは、文章力を向上させるためにとても有効なトレーニングにもなります。
もちろん、専門用語をまったく使わずに文章を書くことで、かえって分かりにくくなってしまうこともあります。
また、専門用語が出てくるたびに解説することで、文章が長くなり、読みにくくなってしまうこともあるでしょう。
専門用語を使用する必要がある文章を書く際には、脚注など文章と分離したところに補足説明するなど、読みやすい文章にするための工夫をしていきましょう。
チェック項目その3 抽象的な表現は避ける
抽象的な表現を使った文章は、よく読んでみると中身が空っぽということもあります。
より具体的な表現を用いることで、読み手に伝えたい内容を理解してもらいやすくなります。
【抽象的な表現を避けるおすすめの方法】
- 抽象的な言葉を減らし、より具体的な言葉に変換する
- 数字や数値などを入れこむ
- 客観的事実や調査結果、データを入れこむ
特にビジネス文書やプレゼン資料などを作成する際は、より具体的な言葉や表現を用いることで説得力のある文章を作りだせます。
語彙力や情報収集力の向上とともに、抽象的な表現を避け、具体的な表現を用いることを心がけてみてください。
ポイントその3 必ず文章を見直す
文章を書き終わったら、必ず読み直す習慣をつけましょう。
書いた文章を見直さない人も多いようですが、見直しを怠ると、文章力を上達させることは難しくなります。
見直す作業をすることで、書いた文章をより伝わりやすい文章に修正できます。
見直す際には書き手から読み手となり、冷静に文章をチェックしていきましょう。
チェックすべき項目は次の4つです。
チェック項目その1 話が行ったり来たりしていないか
話の論点がずれている文章は、とても読みにくく、結論が一体何なのかが分からなくなりがちです。
文章作成前に考えた構成に沿って、ブレることなく論点が貫かれているかを確認しましょう。
文章を書く際に、論点のずれは頻繁に起こってしまうものです。
書き終えたら冷静になって読み返しながら、文章に筋がきちんと通っているかをチェックしてください。
チェック項目その2 誰が読んでも理解できる内容か
書き手から読み手へと立場を移してチェックすべきなのが、誰が読んでも理解できる内容であるかということです。
文章を書くうえでの基本は、小さな子どもでも理解できるような分かりやすい言葉と文法を用いて書くことです。
分かりやすい文章を書くためには、次の5つの方法を活用してみましょう。
【分かりやすい文章にする5つの方法】
- 具体的なエピソードを盛り込むなど、イメージしやすいよう工夫する
- 専門的な分野の内容は、多くの人たちが知っているような例えを用いて説明する
- 目次などを活用し、読む作業を助ける
- やさしい言葉や用語を用いる
- 略語は正式名称に戻して使用する
具体的なエピソードや、多くの人たちが知っているような例えを用いて難しい内容を解説することで、読み手にイメージを持ってもらいやすくなります。
長い文章を作成する際は、目次を活用するのも有効です。
略語を避け、やさしい言葉や用語を使うことで、読み手の負担やストレスを軽減することができます。
チェック項目その3 要約できるところがないか
長い文章を書く際には、同じような内容を繰り返し書いてしまったり、必要のない情報をダラダラと書いてしまったりしがちです。
そこで重要となるのが要約するスキルです。要約とは、文章や話の内容・要点を短くまとめることをいいます。
要約するためには、必要な情報と不要な情報をきちんと見極めること、そして言葉に優先順位をつけることが求められます。
要約するスキルを磨くことで、分かりやすい文章を端的に伝える力が身に付きます。
上司への報告やクライアントへの説明などをスムーズにこなせるようになるだけでなく、プライベートでのコミュニケーションも円滑になるでしょう。
チェック項目その4 誤字・脱字の確認
大切なメールや資料で誤字脱字を経験をされた人も多いはず。
限られた時間の中で文章を作ると、誤字脱字や変換ミスはどうしても起こってしまうものです。
しかし、誤字脱字の多い文章は、誤解を招いてしまうだけでなく、信頼性に欠けてしまいます。
文章作成後にはきちんと読み返し、誤字脱字や正しい文法が使われているかを確認しましょう。
黙読するだけですべてのミスを見つけるのは難しいため、以下のようなチェック方法も活用してください。
【誤字脱字や文法ミスのチェック方法】
- 時間を空けてチェックする
- プリントアウトして確認する
- 音読する
- 誤字脱字チェッカーなどのツールを活用する
読み手の気持ちを考えることが文章力の上達に繋がる
いかがでしたか?
正しい情報を伝えられることや文章を読んでもらえるなどの理由から、文章力をアップさせることはとても重要です。
そこで、文章を上達させるための3つのポイントと、それぞれのチェック方法について詳しくご紹介しました。
分かりやすい文章を書くための穴埋め式のテンプレートや、文章力を鍛えるSNSゲームといった便利なツールもあります。
上手に活用して、読み手に伝わる文章の達人になりましょう。
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