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文末表現とは何か?その種類と表現方法、文章への活用方法を徹底解説!

文章を書く中で、「文末表現」という言葉を聞いたことのある方も多いでしょう。文末によって、文章の印象を左右するほど重要なものでありながら、苦手意識を持っている人も多いのが「文末表現」です。

この記事では、「文末表現」の定義から、使われている種類と表現方法、文章内での活用方法を徹底解説します。

文末表現に苦手意識のある方は、参考にしてみてください。

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目次

文末表現とは

文末表現とは、文字どおり「文章の末尾(最後)を締める言葉(表現)」のことです。

代表例としては、「~である」や「~ない」などがあります。

同じ文末が何度も続くと、単調かつ稚拙になってしまうため、それを避けるために使うのが「文末表現を適当に散らす」というテクニック。

「文末表現」は、文章の印象を左右するので、しっかりと覚えて使いこなせるようになっておきましょう。

文末表現の種類一覧表

日本語で使われる文末表現は2種類。

  • 「です・ます」調
  • 「だ・である」調

以下で、意味ごとに解説します。

「どう変えるといいかわからない」という人も多いでしょう。

現在使われている文末表現をすべて網羅しているので、一通りチェックしてみてください。

「です・ます」調の表現一覧

「です・ます」調は「敬体」ともいい、丁寧な表現になるのが特徴です。

ここからは、意味ごとに使われる文末表現を見ていきましょう。

断定

言い切る表現です。

文末表現  例文 
~です  私は花が好きです 
~ですね  晴天ですね 
~します  学校へ行きます 

確認・疑問

質問する時に使う文末表現になります。

文末表現  例文 
~ですよね  英語は得意ですよね? 
~ますよね  コーヒーは飲みますよね? 
~ですか(でしょうか)  午後3時ですか? 
~ますか(ましょうか)  ケーキを食べますか? 

否定

何かに対して「違う」と言いたい時に使う表現です。

文末表現  例文 
~ません  今日は出社しません 

勧誘・推測・指示・提案

指示や何か提案をするときなどに使います。

文末表現  例文 
~ましょう  食事にいきましょう 
~かもしれません  雨かもしれません 
~下さい  承認して下さい 
~でしょう  今日は勝つでしょう 

過去・完了

過去にあったできごとなどをあらわす表現です。

文末表現  例文 
~でした  顔見知りでした 
~ました  法要に行きました 

体言止め

体言止めとは、文末を名詞で止めること。

言い切るニュアンスをさらに強調したい時、余韻を残したい時などに使います。

ビジネスで使うと失礼に当たるので、使い方には気をつけましょう。

「だ・である」調の表現一覧

「だ・である」調は「常体」といい、自分の主張を行いたい時に使われる表現です。

断定

言い切りたい時に使います。

文末表現  例文 
~だ  私の趣味は音楽鑑賞だ 
~だである  マンガが好きである 

否定

何かに対して「違う」と否定する際に使う表現です。

文末表現  例文 
~ない  今日はどこにも出かけてない 

確認

質問がある時に使用します。

文末表現  例文 
~か  今日は休みか? 

提案

意見を主張したい時に使う言葉です。

文末表現  例文 
~ろう  これから暑くなるだろう 

指示

何かをしてほしい時に使います。

文末表現  例文 
~け  Aさんの家に行け 
~ろ  早くしろ 

勧誘

相手を誘う時に使う表現です。

文末表現  例文 
~う  散歩をしよう 

過去・完了

過去にしたこと、終わったことを表現したい時に使います。

文末表現  例文 
~た  本を買った 

体言止め

「だ・である」調では、文末に「体言止め」をよく使います。

ただし、きつい言い方になりやすいので、ビジネスでは避けたほうがいいでしょう。

文末表現の注意点

文末表現には、さまざまな注意点があります。

ここでは、文末表現で気をつける点について見ていきましょう。

種類を統一する

文末表現で気をつけるべき点は、種類を統一すること。

「です・ます」調と「だ・である」調の2つあるので、1つの文章では同じ種類のものを使うことがルールです。

たとえば、最初の文末で「~です」で終わった場合は、「~ます」や「~でしょう」もしくは体言止めを使ってください。

たとえば、下記はNGです。

【NG例】

多くの人はプレゼンが苦手である。それは、構成を知らないからであり、仕方ないでしょう。これからできるようにするといいのだから。

文末表現が混在すると、乱雑・チグハグな印象を与えるので、まずはどちらかに統一する必要があります。

それでは、【NG例】の文章を「です・ます」に統一。同じ文末にならないように調整してみましょう。

【OK例】

多くの人はプレゼンが苦手にしています。なぜなら、最適な構成を教わる機会もありませんので仕方ないでしょう。これから覚えていけばいいのです。

これだけで、かなり読みやすくなったのではないでしょうか。

単調な文章になってしまうので、同じ表現を使わない

2つ目に気をつけるべきポイントは、同じ文末表現を使わないことです。

「です・ます」もしくは「だ・である」のどちらかに統一した上で、なるべく同じ表現が続かないようにしましょう。

【NG例】

私は旅行が好きです。いろいろな土地の景色が見られるからです。できれば月1回行きたいので、仕事を頑張っています。

ちょっと単調な印象を受けますね。

上記の例を、大人っぽくなるように書き直してみましょう。

【OK例】

私は旅行に行くことが好きです。その土地の雰囲気を楽しむことが好きなので、毎月楽しみにしている旅行。今度は友だちと行くので、今から計画を作っています。

基本は言い切ろう

文末の基本は、言い切ってください。

「です・ます」であれば「~です」「~ます」、「だ・である」の場合は「~だ」「~である」が基本的な文末です。

場合に応じて、「~かもしれない」や「~でしょうか」もしくは「体言止め」を使い分けましょう。

体言止めの乱用に注意

基本は言い切りといっても、「です」「ます」もしくは「だ」「である」の繰り返しでは、冗長な印象を与えます。

そこで有効なのが「言い切ること」など、「体言(名詞)」で終わる「体言止め」です。

「です・ます調」「だ・である調」の両方で使われますが、断定をさらに強調する意味合いがあります。

そのため、場合によってはかなり失礼な言い方になり、注意が必要です。

特にビジネス文書・メールでは、「○日15時から17時に変更となります」を「15時から17時に変更」と書いてしまうと、特に上役の方に悪印象を持たれかねません。

ビジネスシーンでは、体言止めを避けるようにしましょう。

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各シーンの文末表現の選び方

ここからは、シーンごとに「です・ます調」と「だ・である調」のどちらを使えばいいのかについて説明します。

記事・原稿

記事・原稿では、「です・ます調」「だ・である調」両方とも使われます。

これに関しては、それぞれのレギュレーション次第です。

メディアの担当者にメールなどでレギュレーションを確認すると、何らかの指定があります。それぞれのルールに従いましょう。

感想文やレビュー

感想文・レビューについても記事・原稿と同様で、基本的には「です・ます調」「だ・である調」のどちらを使っても大丈夫です。

同じく、掲載するメディア・雑誌ごとのレギュレーション次第となります。

事前に確認すると、通常は相手側から「〇〇を使ってください」のように指示があるので、通常はそれに従ってください。しかし、まれに「どちらでも問題ありません」などのような返信があることも。

上記のように、特に指定がない場合は「です・ます調」を使っておくと、基本的には問題ないでしょう。

もしも、『今回は「だ・である調」で』などのように指示があったら、そのときは修正に応じればいいのです。

臨機応変に考えてください。

仕事の報告書・レポート

仕事の報告書・レポートでは、原則として「です・ます調」を選びます。

「だ・である調」を使うことは、まずありません。

論文

卒業論文や修士論文などといった論文では、「です・ます調」「だ・である調」のいずれを使っても問題ないでしょう。

ただし、これまでの慣習もあるので、過去に発表された学術論文を見て、使われている文末に合わせるようにしてください。

ビジネスメール

ビジネスメールも、仕事の報告書・レポートと同じく、基本的には「です・ます調」です。

また、上司・社長など目上の人に伝える際は、最適な敬語・丁寧語を使えるようにしておくといいでしょう。

文末表現を意識するメリット

文章を書くにあたり、文末表現に気を遣うべき理由があります。

ここでは、文末表現を意識するメリットがテーマです。

リズムが良く読みやすくなる

文末表現に気をつけないで書くと、全体が冗長になります。

しかし、文末表現を意識することで「一文一義」となり、一気に読みやすくなるでしょう。

「簡潔に、かつ端的に表現する」ことが、文章の原則。

読みやすい文章に、適切な文末表現は必要不可欠です。

拙い印象がなくなる

「~です。~です」もしくは「~ます。~ます」などのように文末が何度も連続すると、それだけで幼い印象になります。

エッセイや物語などのように、意図があって文末表現を統一している場合は別として、ブログなどで書く時の許容範囲としては、多くて3回。できれば2回までに抑え、体言止めも有効に使いながら、同じ文末の繰り返しにならないよう意識してみることがおすすめです。

「~たり、~したり」の使い方

文章を書く上で、文末表現だけではなく、他の部分も重要です。

下記の記事では、並列助詞である「~たり、~したり」お使い方をご紹介しています。文章を書く上で使うことが多い助詞なので、しっかりとポイントを抑えておきましょう。

関連記事:「~たり、したり」の正しい使い方・用法|間違えやすい文法や言い換え表現を徹底解説【例文付き】

文末表現は工夫次第で良くなる!重ならないようにしよう

いかがでしたでしょうか。

この記事では、文末表現について説明し、よく使われる文末表現とその例文について解説しました。普段はあまり意識せずに使っている文末表現ですが、意識してみるだけで文章が引き締まってきます。

文章を書くことが苦手な人の多くは、文末表現に苦手意識を持っています。読みやすい文章を作るためには、文末表現を知り、できるだけ重ならないよう意識する繰り返ししかありません。

本記事を参考にして、表現のバリエーションを増やしていきましょう。

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監修者 中野巧

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