書き写しは文章力アップに効果があるのか?
文章力アップの本や記事を読んでいると、「書き写しが効果的」という記述がよくあると思います。
「本当に書き写しで文章力が向上するのかなぁ……」といった疑問を持つ人もいるかもしれません。
ここでは、書き写しが文章力向上につながる理由や書き写しの効果をアップさせるための8つのコツなどを紹介しています。
「文章力を高めたい。でも書き写しがベストかはちょっと疑問」という人は、ぜひ参考にしてください。
目次
書き写しが効果的な理由
書き写しが効果的な3つの理由をお伝えします。
インプットの質が向上する
文章力の高い人は、インプットに優れています。
書き写しをすることで、ただ目の前の文章を漠然と読むより、深く内容を理解できるようになるのです。
書き写しは、文章力だけでなく、情報収集力のアップにもつながります。
文章を読んでも頭の中に入ってこないという人は、書き写しをして脳に定着させていきましょう。
文脈や構造を認識できる
文章全体の構造を把握するのにも、書き写しは効果的です。
同じ内容でも、どのような順番で展開していくかによって、読者の印象は変わります。
例えば、要点を分かりやすく簡潔に述べたいのであれば、最初に結論をいうといいでしょう。
そういわれても、上手く展開できないこともあるかもしれません。
その場合は、理想とする文章を見つけ出し、書き写すことで文章構成を学んでいくことをおすすめします。
表現のバリエーションが増える
表現のバリエーションが増えるのも、書き写しのいいところ。
同じ単語や表現が一文のなかに繰り返し出てくると、あまりスマートではありません。
語彙を増やすためにも、書き写しの際、知らない言葉や分からない表現が出てきたら調べるクセをつけましょう。
使える単語や表現の幅が広がったら、より正確かつ豊かな文章を作れるようになると思います。
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文書を書き写しするときのポイント
文章を書き写す際に気をつけておきたい、8つのポイントをお伝えします。
何も考えずにただ書き写しをしない
文章を書き写す際は、なぜこのような展開で構成しているのかなど、考えながら書き写しするようにしましょう。
何も考えずに書き写ししていても、文章力向上にはつながりません。
なぜ作者はこのような表現を選んだのか、この言葉はどのような意味を持つかなど、疑問を持つようにしましょう。
考えて思考力や想像力がアップすれば、それに伴い文章力も身についていくはずです。
お手本になるような文章を選ぶ
お手本となる文章は、優れた文章を選ぶようにしましょう。
「どれを手本にすればいいか分からない」という場合は、自分が理想とするものや、好きだったり読みやすかったりする文章でかまいません。
できれば、自分のキャラクターに合った文章を選んだほうがいいでしょう。
文章には個性が出ます。
あまりにも自分自身とかけ離れた文章を書き写しては、ちぐはぐとした印象がぬぐえません。
無理なく真似できる範囲の文章を書き写しましょう。
レベルに合った文章を選ぶ
自分のレベルに合った文章を選ぶことも重要です。
極端なことをいえば、小学生が習ってもいない漢字が羅列するような、難解な文章を書き写しをしても、得られるものは多くありません。
まずは親しみのある文章から取りかかる。
そして少しずつレベルアップしていき、文章力を向上させていきましょう。
続きを予想する
続きを予測しながら書くのも、大事なポイントです。
次の展開が予想通りでしたら、名文に近づけている証拠。
良い文章は、構成や展開に優れています。
次を予想することで、優れた構成や展開を考える力が身につくでしょう。
音読しながら書き写す
音読しながら書き写すと、本文の内容をより深く記憶・理解できます。
黙読だとついつい飛ばしがちな部分も、音読だと丁寧に読まざるを得ません。
そのため、正確に読むスキルも身につけられます。
さらに音読は、脳の活性化にも効果的です。
セロトニンの分泌も促進してくれるため、リラックス効果もあります。
たくさんのお手本を書き写しする
書き写す際は、「なぜこの表現が適切なのか」「どうして作者はこのような展開にしたのか」など考えるようにしましょう。
考えながらたくさんのお手本を書き写すことで、思考力がアップします。
そして、同時に文章力も向上していくのです。
何事も経験を積み重ねることで、上達していきます。
1回書き写して満足するのではなく、なるべく多くの文章を書き写しするようにしましょう。
タイピングも一文字一文字集中する
パソコンやスマートフォンを使って入力する場合、タイピング能力も欠かせません。
タイピングの際も、一文字一文字集中しながら打ち込みましょう。
集中してタイピングできない場合は、手書きもおすすめ。
手書きすることで、より集中して書き写しできたり、漢字の書き取り練習にもなったりします。
おすすめの手本になる文章
書き写す際にぜひ利用してほしい、おすすめの文章を紹介します。
新聞の社説
書き写しの定番といえば、新聞の社説です。
社説とは、新聞社の意見や主張が書かれているコラムのこと。
社説は短いため比較的読みやすく、分量が多くないので、書き写ししやすいと思われます。
毎日同分量の文章が掲載されているため、習慣化しやすい点もメリットでしょう。
新聞を取ってないという人もいると思いますが、最近は複数の新聞のコラムなどを読めるアプリなども開発されています。
ブログ・ネットニュース
ブログの文章などを書きたい場合は、参考となるブログ・ネットニュースの記事を書き写すのもいいと思います。
ご自身の好きなブロガーさんの記事などを、丸ごと書き写してみるのです。
ブロガーの場合、PV数アップなどをねらうのであれば、改行や余白の間隔、文字色なども丸写ししましょう。
そのブロガーさんが人気な理由が、自然と分かってくると思います。
他にも文章力を鍛える方法はある
書き写しももちろん文章力を鍛えるには効果的ですが、他にもトレーニング方法はあります。
下記の記事では、文章力を鍛えるには何をすべきか、構成力、要約力、校正力に分けてご紹介しています。
様々な方法で、文章力を鍛えたいという方はぜひご参照ください。
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書き写しで、文章力をアップさせよう
書き写しの効果やコツなどについてお伝えしました。
文章力をアップさせたい人は、書き写しを行ってみてください。
しかし、この記事を読んでも「書き写しは気が進まない……」という人もいるでしょう。
その場合、エンパシーライティング®が提供する書籍や教材、講座などがおすすめです。
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人によって、自分に合った文章力の向上方法は異なります。
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